【SEM対策室 繁田】
先日、家に置いていたサーバ内のデータをVPSに移すため、OSSをいろいろインストールし直していたときのことです。
owncloudというOSSをインストールしていたのですが、ほとんど使っていなかった為、これいるのか?と思いつつもVPSの方に最新版のowncloudをインストールしました。
するとこれが最新版では中々使えるようになっていたので紹介します。
owncloudとは
・簡単に言うとDrop Boxのような環境を自前で簡単に作ることができるPHPでできたOSSです。自分専用のクラウドストレージになります。
owncloudのダウンロード・導入方法はこちらから
便利なところ
(1) 自前のサーバーにインストールして使うので容量を自由に決めることができます。
2TBのハードディスクがあれば、2TBのクラウドストレージができあがります。
(2) windowsやlinuxにクライアント版のowncloudをインストールしておくと、バックグラウンドで同期が取れます。
(3) mp3などの音楽ファイルをアップロードしておくとブラウザやアプリからストリーミング再生できます。
(4) jpg等の画像ファイルをアップロードしておくとowncloudのフォトギャラリーから見ることができます。
(5) カレンダー機能がついていて、スマホと同期できます。
(6)その他、いろいろプラグインがデフォルトで用意されているので、簡単に機能拡張できます。
導入する為に必要なもの
・webサーバ
・php
・mysql
前回自宅サーバに入れて使っていたときは、データの保存場所ぐらいにしかなりませんでした。(一応プラグインでメディアを再生したりはできてましたが、使いにくいし、バグだらけでした。)
しかも日本語ファイル名は非対応。
これが、今回インストールしたowncloud5ではかなり改善されていて上の(3)〜(5)はほぼ問題なく使用できました。日本語ファイル名もバッチリ対応していました。
ただ、惜しい点が何点かありました。
・音楽ファイルは、iPhoneやAndroidにAmpacheをインストールしておくとスマホでowncloud上の音楽が聴けるのですが、日本語が文字化けしていました。
・owncloudにデフォルトで入っている音楽プレーヤーは、subsonicに比べると使いづらく、細かな設定もできないので、クラウド音楽環境はやはりsubsonicのほうが良かったです。
・subsonicの方が断然軽く動作している気がします。全く同環境でテストしていないので確信はありませんが。
今回のowncloudの総合評価としては、個人で使う分には十分なクラウドストレージだと思います。
サーバを持っていれば無料で使えるので試してみてはいかがでしょうか。