【販売企画部 山田】
前回ブログは、ちょうど桜が咲いていた春に回ってきましたが
季節はめぐって夏にまたバトンをいただきました!
「いつも旅行ネタやちょっと非日常的なネタが多いね」と小耳に挟みまして
山田的な日常をご紹介したいと思います。
岡田さんのブログにもあった通り、季節は夏本番、花火、浴衣、屋台とくれば、そうお祭り!
っといっても私の場合は、お祭りを「囃(はや)し立てる」側のほうです。
私は社会人の和太鼓チームに所属していまして、今年の夏も各所に演奏活動をさせていただいています。
夏の風物詩「和太鼓」と一口に言ってもいろいろな種類の太鼓がありますので
今回は、その和太鼓の紹介をさせていただければと思います。
【長胴太鼓・宮太鼓】
素材:欅(ケヤキ)
口径:1尺5寸
いわゆる一般的にイメージされる和太鼓で、演奏では「ドーン」と大きな深い音を奏でます。
面の部分は、牛の皮が使われ厚みはおおよそ1mm〜2mm。
木材の中でも欅が最高級といわれており近年では3尺を超える大きな欅がなく、貴重とされています。
木目が非常に美しく、伝統工芸品などもよく使われる木種です。
同じく長胴太鼓で別の木材でできたものもあります。
素材:楠(クスノキ)
口径:1尺9寸
同じ長胴太鼓でも口径が大きくなれば、低い深い音が出ます。
演目や演奏する場所によって太鼓の大きさ変えて、演奏します。
欅と違い、楠は木目がそこまで浮き出ておらず見た目にも違いがあります。
最近では合成樹脂材を利用した太鼓も流通しており、耐久性もあるため学校教育や教室用によく利用されています。
【締め太鼓】
長胴太鼓と違いボルトの鉄輪で締め上げるタイプの太鼓です。
長胴太鼓は皮を張った状態で鋲(びょう)で打ち付けるためチューニングができませんが
締め太鼓はその日の演奏する演目や湿度によって締め具合を調整しています。
甲高い音で、演奏のリズムキープするパートを担うことが多い楽器です。
【桶胴太鼓】
口径:1尺6寸
先ほどの締め太鼓とちがいロープで締めて、音をチューニングします。
長胴太鼓のような深い音は得意ではありませんが、「バン!」という軽快な音で
細かなリズムや明るい印象を与えてくれます。
肩から担ぐことができ、踊りながら演奏するのを得意とする和太鼓チームもあります。
先ほどの締め太鼓と桶胴太鼓を2つ並べてドラムのようなセット打ちなども近年の和太鼓の流行です。
【大太鼓】
こちらは3尺6寸の大桶平胴太鼓で、構造は桶太鼓をそのまま大きくした桶太鼓です。
チューニングする時は、大人3人がかりで太鼓をおさえる人とロープを引っ張る人で締め上げます。
ほかの太鼓と違い非常に大きな音と迫力のある演奏が特徴です。
(演奏している本人は、めちゃくちゃしんどいですが。。。)
いろいろな太鼓がある分、同じバチで太鼓をたたくわけにもいかないので
太鼓によって、演目によってバチを使い分けています。
新しい曲を覚えたり、違うパートを担当したりすると・・・どんどんバチが増えていきます。
【バチ1】
※左側から
長胴太鼓バチ 2組(短) 430mm Φ28mm
長胴太鼓バチ 2組(長) 490mm Φ28mm
桶胴太鼓バチ 2組(細) 380mm Φ18mm〜Φ22mm
撞木 1本
締め太鼓バチ 1組(細い)380mm Φ18mm〜Φ25mm
大太鼓バチ 2組 470mm Φ32mm
主にバチの素材は、ヒノキです。
ほかに、ホウ・ヒバ・カシなどがあります。一般的にはカシ・ヒノキが多いようです。
【バチ2・演奏小物】
※左側から
当たり鉦・撞木 1組
篠笛 (7本調子)
秩父屋台バチ 1組
銚子バチ 1組
最近、篠笛を練習始めました。譜面が読めない人にとっては非常にきついです。。。
まだまだ楽器はたくさんありますが、紹介しすぎるとドン引きされてしまうかと思いますので
このあたりでとどめておきたいと思います。
和太鼓は「叩けば子供でもお年寄りでも誰でも音が出る」非常に単純な楽器です。
だからこそ奥が深い・・・非常にアナログの世界の楽器ですが、毎日精進してまいります!!
希望がございましたら、「続・太鼓という楽器」をお届けしたいと思います。