【ガーデンプラス みぞぐち】
私は今は神戸本社にいますが、横浜に移った縁で神奈川県中小企業家同友会に所属しています。
その中の有志が集まって活動しているのが東日本応援隊になります。
東日本応援隊というのは神奈川県中小企業家同友会で立ち上げたボランティア団体です。
経営者が集まり東日本大地震を『忘れない』『風化させない』『伝え続けたい』を合言葉として、
東日本を応援していこう!との想いを胸に活動しています。
私は今回初めての参加になりますが先日の休みを利用して、
神奈川同友会の仲間と一緒に、まだまだ震災の爪痕が残る宮城県に行ってボランティア活動をして参りました。
震災直後は連日連夜、映像が映し出されいましたが、
最近はあまりメディアでも見なくなったので、復興が進んだのかと思っていました。。。
しかし実際訪れてみると、まだまだ復興半ばの状況なんだと改めて感じさせられました。
現在の仙台の状況を含め、ボランティア活動の中身を報告したいと思います。
仙台から石巻まで仙石東北ラインが復旧し、石巻から新駅舎が建立された女川へ。
電車に乗っているとあたり一面に緑あふれる景色が広がってきましたが、
震災前はこの景色一面に家が立ち並んでいたそうです。
石巻駅で乗り換えて、
新駅舎になってきれいな女川駅に到着です。
しかし、駅の周りを見るとまだまだ工事しているところが多くあります。
奥の高いところにあるのが病院ですが、
その2階部分のところまで水がきていたとのことです。
1日目はお昼頃に到着し海の被害が大きかったホタテ漁の漁師さんの元で、
ホタテ漁で使う網の修繕作業のお手伝いです。
簡単そうに見えて緻密さが要求される内容で大変苦労しましたが、
とれたてのホタテやカキなどを食べきれないほどいただきパワー全開です。
夜は今回の参加メンバー18名全員が集まって、本日の作業の反省会と明日に向けての決起会です。
場所を移し、震災の話や経営の話などの話がつきず終了したのは2時頃でした。。。
疲れている体にまた疲れが乗ってくる感じでしたが、
自社の経営や社員さんの話など非常に熱い話が交わされて、充実した時間となりました。
2日目は、場所を変えて山元町のトマト農家さんのお手伝いです。
(スルーエイジ農園さんのHPの下の方にある、
7月12日のfacebookページに東日本応援隊の記事が掲載されています。)
企業組合スルーエイジ農園さんは震災後に発足して、
仕事不足で若者が離れていき、人口が減っていくのを防ぐ為に、
誰もトマト作りをやったことがないのに、一から事業を作り、働く場所を作っている素晴らしい方々です。
朝礼をし、作業開始です。
真夏の炎天下の作業は慣れない人間には非常に大変です。。。
作業内容はトマトの茎が成長するための誘引作業!
トマトの茎は、なすがままに放っておくとあちらこちらへ勝手に枝を伸ばします。
何も手をかけないでおくとうまく陽の光に当たらない枝葉も出てきます。
どの枝にも均等に陽光が当たるよう、
きちんとした状態を考えながら、ワイヤーなどでくくりつけます。
トマトに対してお前はこっちに成長していくんだよと
愛情を持ちながら園芸用テープナーを使いとめていきます。
このトマトの成長を助け導く行為は社員育成と同じだなと考え、
会社のメンバーの顔を思いながら頑張りました。
収穫は10月頃ですが、一足早くできたトマトを特別に食べさせてもらいました!
自分で収穫したというエッセンスも加わり、初めて食べるほどのおいしさでした。
秋にはおいしいトマトジュースなどが出来る予定です。
スルーエイジ農園さんと参加メンバーとの記念写真。 皆、良い顔をしています!
「今でも忘れないでいてくれることが非常にうれしいんだ!」
という言葉をいただいたことが心にしみ渡りました。
ボランティアでお手伝いに行ったつもりが、
漁業体験や農業体験をさせてもらったばかりかとれたてのものまで頂き、
参加した私の方がありがたい気持ちになりました。
東日本大地震を
『忘れない』
『風化させない』
『伝え続けたい』
という気持ちを持ち続け、今後も東日本応援隊として頑張ってまいります!
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【おまけ】
疲労困憊ながらポーズを決める筆者。。。