【エクスショップ事業部 齊賀】
先日 北海道の北見市へ出掛けてきました。
4月から新しい生活を始める息子の下宿先を決めるため。
この日のために購入した靴を履き、考えられる最大限暖かい服装で、
恐る恐る女満別空港に降り立ちましたが、あれ？
意外と、雪も少なく、寒くないかなぁ。
下宿を探すといっても、全く、縁もゆかりもないため、
大学生協にあらかじめ希望を伝え、紹介してもらいます。
男子学生が多いからか、郊外の町だからか、
朝夕２食付、トイレ・お風呂共同という下宿屋さんが結構あります。
結局２件の下宿に案内してもらいました。
２件目の下宿は、大家さんが旅行中で、４回生の学生さんが案内してくれました。
部屋は６畳、ちょっと狭い。西向き。
ベッド・机・冷蔵庫・照明・カーテン・電子レンジ・ストーブ付き。
日、祝以外は、朝夕２食つき。
ふと、自分が学生時代を過ごした下宿の事を思い出しました。
大家さんの名前をとって、「金月荘」（通称「金欠荘」）
女の子ばかり、７人。お風呂・トイレ・台所共通の共同生活。
実家から遠く離れた子が住んでいるのに、
なぜか、電話は１０円玉しか入らない、ピンクの公衆電話。
いつも、大家さんに両替してもらっていたけど、
大家さんも手間だったようで、すぐに、ピンク電話のおなか部分が
フリーで開くようになり、日常的にそこで両替が行われてました。
夜ご飯は、食事当番制を採用。
最初は二人一組でしたが、慣れてくると一人の方がいいと、
一人制になり、最後の方は、７人揃うことは少なかったですが、
結局４回生まで続けました。一食、１００円未満の生活。
大学では、全く別行動でしたが、
とにかく、ことあるごとに、集い、語り合い、喧嘩して。。。
毎日、顔を合わしてるのに、よく話すことあるねと言われてました。
卒業して、何十年かたちますが、
「同じ釜の飯を食った仲」・・・やはり、他の友人とは少し違うなと感じてます。
さて、昔話はおいといて、
最初は、少しでも広い方がいいかなと思ってましたが、
二件目の下宿では、実際に使っているお部屋を２人が見せてくれ、
工夫すれば、十分暮らせることを実感。
各扉に『今年は２０位以内を目指す！』など、意気込みが書いてあり、
お風呂の順番表やゴミ出しのルールがまとめてあったり、
和気藹々の雰囲気の中にも、規律が守られている様子。
新歓・追いコンだけではなく、
年に何回か、サッカー大会やバーベキュー大会を行っているとか。
何よりも、下宿のおじさんが面倒見がよく、温かい方で、
おいしいご飯を提供してくれるだけではなく、
困っていることはないか、
バイトが忙しくて学業が疎かになっていないかなど、
心と体の両方で支えてくれるそうです。
だからだと思いますが、案内してくれた４回生の学生さんも、
テスト前には、１回生を集めて、食堂で勉強させます。
わからないことは何でも聞いてください。
おせっかいですが、送られてくる成績表を見て、苦手科目を徹底的に指導します。
うっとおしいぐらい、かまいます、と。
これは、まさに『２食、家庭教師つき』では、ありませんか。
一応、「あきれるぐらい、出来ないかも・・・」と言ってみましたが、
「責任をもって、教えます。」と力強いお言葉をもらい、
もう、ここしかない!(^^)!
ということで、無事下宿決定。
人も温かくて、意外と雪も少なく、住みやすいところでよかったね(*^_^*)
と、夜は、息子と二人、焼き肉を食べに行きました。
考えてみれば、息子と二人の旅行が初めてなら、焼き肉も初めて。
１８年しか一緒に暮らさないとわかっていたら、
もっといろいろ、してあげることがあったのでは・・・・
なんて、考えながら飲んだ生中ジョッキ一杯で、ちょっとほろ酔い気分に。
毎日顔を合わすし、まだ、まだ、時間はたくさんあると思って育ててきたような気がして、ちょっと後悔。。。
何はともあれ、息子は卒業するわけで、
次の一歩を踏み出します。
時には、困難に立ち向かい
時には、くじけそうになっても
きっと自分の道を進んで行ってくれるものと信じています。
（いや、信じるしかないです）
今まで通り、誰かに助けてもらいながらかもしれませんが(*^^)v
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