【経営企画室 シゲノ】
近年、街中や雑誌で人気の「俺の・・・」シリーズ。
「こだわり」や「CP」がウケてのことだと思いますが、
MY「俺の・・・」を一部公開します。
夏場にネットでカキ氷機を探していたのですが、
たまたま見つけたそれとは全然関係ないものを購入しました。
ウインナーソーセージ製造マシン
家庭用には大袈裟すぎるそのフォルムに惹かれての購入です。
以下、完成までをお楽しみください。
材料
豚ミンチ:500g
豚肩ロースブロック:300g
塩:豚総重量の??%
香辛料:11種
羊腸:2m
豚肉と塩を合わせて約100時間様々な工程(省略)を経て「具」を作ります。
この工程が完成時の「旨味」に直結します。サボればそれなりの物しか出来ません。
又、「塩量バランス」が「味のトータルバランス」を決定付けます。
幾多の失敗を繰り返し到達しつつある「神バランス」は簡単には公開出来ません。
ご了承下さい。
さて、幾ら良い「具」が出来ても「詰め作業」に失敗すれば全てが無になります。
ちなみに家庭用の注射器的詰め機ではパワーが足りず詰め作業に苦戦するそうです。
(ネット調べ)
この大袈裟なマシンにてそのハンデを克服しようと思います。
「具」を放り込み、慎重にレバーを回して羊腸に注ぎ込んでいきます。
但、このスーパーマシンでも全てのパワーバランスは解決出来ません。
右手でレバーを回しながら、左手で羊腸と具を巧みに支え続ける必要があります。
又、羊腸を乾燥させてはいけません。絶えず塩水で潤してやります。
油断すると具が暴れ出し、あらぬ形状になったり羊腸が破れてしまいます。
熟練の腕と経験が試される瞬間です。
必然的に半端ない集中力を要します。
無事、詰め作業完了です。
ここからは、食感への挑戦です。
適度に腸詰をひねり、パリっと感を期待して扇風機で約1時間乾燥をさせます。
燻製機を使えば香りと独特の風味も加えられるでしょう。
乾燥後、一旦70℃にて30分程ボイルします。
その後、氷水で〆た後、一晩冷蔵庫で寝かせて旨味を熟成させます。
ウインナーソーセージにはやはりビールですね。
本日はベルギー産黒ビールです。
インポート黒の独特の甘味を感じます。
(合わない場合は、国産ビールとハーフにしても楽しめることができます)
弱火でじっくり表面を少し焦がせば完成です。
舌のリセット目的でピクルスやオリーブ、ザワークラウトを添えて下さい。
実食です。
手間暇掛けて様々な苦難を乗り越え、ようやく辿り着いた至福の時。
噛むと「パリッ」という仕事した感満載の音色と共に、
辺りをハーブの芳醇な香りが包み込むように漂い、空間を支配し始めます。
そして、口内で肉汁がほとばしり「熱っ」と感じる間もなく
次から次へ何層もの旨味が溢れ出し、
舌と脳で「やったった」感が踊り出します。
このスペシャルな瞬間において、
眼から無意識に発生する零れ落ちる熱い何かに視界を遮られながらも、
ウンウン言いながら貪り続けた事は容易に想像できると思います。
MY俺のシリーズ第一弾。
無添加無着色。混じりっ気なしのピュアウインナーソーセージ。
職人道半年。
更なる進化を求めて、「俺」の道を歩み続けます。
(残念ながら生涯弟子を取る予定はありません。ご理解下さい。)