【業務推進部 中村】
最近、めっきり秋めいて
朝晩はすっかり肌寒くなってきました。
寒いのは好きではありませんが、1年で一番好きな季節は?と聞かれれば
私は断然「秋」です。
食欲の秋だから。
というだけではありません。
いろんな魚がたくさん釣れる季節だからです。
最近、王さんが活躍しすぎて、釣り人キャラを奪われた感は否めませんが
私も負けじと、せっせと海に通い続け、幻の巨大魚を追い続けております。
ただ、今回は巨大魚自慢ではなく
お魚料理を題材にしてみたいと思います。
みなさんは、「エソ」というお魚をご存じでしょうか。
私は、これまでに、この魚が店頭に並んでいるのを見たことがありません。
たぶん、見ても買いません。
でも、釣りをしてると結構釣れるんです。
そして、釣れると食べてみたくなるのです。
それが釣り人のサガなのです。
ちなみに、エソの本体写真を撮り忘れたので、リンクでご紹介します。
このリンク先は、上手に真横から撮っていますが、
エソはビジュアルが残念過ぎるくらい残念なお魚です。
たぶん、店頭に並ばない理由の85%はココにあると思います。
(残りの15%は硬い小骨が多いから)
ただ、このリンク先にも書かれていますが「練り物」の材料としては
高級な材料なのだそうです。
(釣り人はみんな知ってるけど、持って帰らないかわいそうなお魚です。)
ということで、今回作るのは「かまぼこ」です。
用意する材料は
エソ・・・1匹
塩・・・少々
です。
このお魚は、うろこが鯛のように硬く、ヌメリも多いので
食べるときは釣り場でうろこをとって持ち帰ります。
手順1.
三枚におろして皮をひき、身をぶつ切りにして氷水で冷やします。
本当にきれいな透明感のある身です。
手順2.
水分をよく切り、すり身にします。
フードプロセッサーがある人は、機械に頼りましょう。
人力は意識が遠くなるくらい大変な作業です。
手順3.
スジや皮が残っているため、きれいにうらごしします。
※すり身にするより大変な作業です。忍耐力養成には最適な作業です。
手順4.
うらごしした身を、すり鉢に戻し塩を適当に入れて更にすります。
とにかくすり込みます。
「なんでこんなことをしてるんだろう」と自問自答を繰り返していると
そのうち身に粘り気が出てきます。
しっかり粘り気が出れば勝ったも同然です。
手順5.
形を整えていきます。
かまぼこ板がなかったので、私はラップで棒状にしましたが、雰囲気的にはかまぼこ板を
用意しておくのがベストかと思われます。
手順6.
蒸し器で15分程度蒸します。
手順7.
氷水で一気に冷やせば完成です。
感想
見栄えはそう悪くありませんでしたが、食感は魚肉ソーセージでした。。。
たぶん、手順4の粘り気を出す作業が甘かったのだと思われます。
ここで片栗粉などのつなぎを入れる手もあるそうですが、「つなぎ不使用」を
うたいたかったので使いませんでした。
それも敗因のひとつだったかもしれません。
今回の作業時間は約4時間。
きっと、フードプロセッサーがあれば、約半分くらいまで時間を短縮できると思います。
でも、きっともう二度とチャレンジしないので、フードプロセッサーは買わないことにします。
この労力を考えると、店頭で売られているかまぼこがいかに効率よく製造されているか
よ〜くわかりました。
ほんの数百円で売られてるなんて驚異的なお話です。
追伸
エソの名誉のために告白しておきますが、
手順1のところで、尾に近い小骨のない箇所を刺身で食べてみました。
めちゃくちゃおいしかったです。
たぶん、ホイル焼きとか塩焼きにしても相当おいしいはずです。
もし、エソを釣りたい方がいらっしゃいましたら、中村までご連絡ください。
良く釣れるポイントまでご同行させて頂きます。