2024年6月19日: くず

【デジアラホールディングス 人事部 オオクボ】

ミヤウチさんから、皮下脂肪が重い、
おなかの肉が溢れる上司と紹介いただきましたオオクボです。

身に余る光栄です。

さて、毎日暑いですね。
特に最近は、通勤電車が苦しいです。

温度設定がかなり高くなっているような気がします。
電気代も値上がりしているからでしょうか。
先日も電車内でもがき苦しみながら暑さに耐え、ようやく扉が開き
一歩車外に踏み出した時、ぐにょっ。足首が横に曲がりました。

痛くて前屈みになった私は、後続の人たちの降車の邪魔だったのでしょう、
お尻の辺りを押され、前のめりにホームに転がってしまいました。

コロコロ転がる私の様子は可愛いはずなのに、
容赦ない言葉が飛んできました。
「もう、邪魔」
「グズグズするな」
「このくずが、、、」

グズ、、、くず、、、 
悲しい気持ちになりながら、ふと頭に浮かびました。

そうだ「葛」を食べよう。


というわけで今日は、くずを使った涼菓をご紹介します。

まずは、わらび餅が名物の京嵯峨野竹路庵の「くず餅」からご紹介。


塩味が効いたこしあんを喉ごしのよいくずで包んだ
見た目もみずみずしく涼やかなお菓子です。
また覆った竹の葉の香がほのかに残る、
目にも味にも香りにも楽しめる一品でした。


お次は、福壽堂秀信さんの「葛あずき」です。


こちら今年も6月から販売開始となった夏の人気商品です。
私は冷蔵庫で少し冷やしていただきました。
葛羊羹に覆われながらも、小豆一粒ひとつぶの甘みが
しっかりと感じられる一口サイズのお菓子でした。

そろそろあんこ以外も食べたくなったので、
金沢の森八さんの「季すずやか(青梅)」を紹介します。


封を開けたらふわっと梅の香が漂い、
見た目も香りも爽やかなお菓子です。
加賀藩御用達の宝達葛を使った葛饅頭が、
透明の和風ゼリーの中に浸かっています。
以下にも涼し気で、梅の酸味も葛とよく合っていて、
スルっとなくなってしまいました。


まだまだいきます。
今度は銀座あけぼのさんの「濃茶本葛」です。



あけぼのさんすいません。
写真、美味しそうに撮れませんでした。
でも、味は申し分なし。
名前の通り濃い抹茶と本葛粉が交わった滑らかな舌触りの中から
大粒の小豆が出てくる面白いお菓子です。
抹茶の苦みと、小豆の甘さが絶妙です。

最後は浪芳庵さんの「冷えとろまん」です。



こしあんの上品な甘さと、とろっとろの葛の触感が
口の中で交わり、つるっと喉に吸い込まれ、
あっという間に3つともなくなりました。
あんが少なく、まわりの葛が多いので、
とても食べやすかったです。
容器も凝っていて目でも楽しめました。

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また、ある夜
ぷるぷるの葛まんじゅうを食べ切って、
水ゼリーだけが残ったガラスの器を見つめているとふと、
自分の顔から2つ、ぽろっと何かが器に零れ落ちました。

一瞬、目の前が真っ暗になりました。
でも、すぐまた、視界が広がると
器をのぞき込む自分の顔が近くに見えました。
 ~ あれ、両の眉毛の下が空洞になってる ~
まぁ、いいか。
つるっとおいしくいただこう。
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というわけで、明日は社長室に今年入社された、
とても素敵な声の持ち主の方にバトンを託します。

「ジェットストリーム」

と、いつか耳元で言ってもらいたいです。
それでは、ダンディーにお願いします。