2011年10月21日: カップ麺妄想。

【ソリューション事業部 ミヤケ】
手軽な価格でちょっとしたグルメ気分を味わえるラーメンの食べ歩き。
熱狂的では決してないが、僕もまた行動力の叶う範囲で
ヒマを見つけてはラーメン屋に足を運ぶ一人である。
「大阪」と地域を限定すると、まあまあ詳しい部類に入ると勝手ながら思っている。
ここ最近、有名店のラーメンを再現(またはプロデュース)したカップラーメンをよく見かける。
東京の有名店のものが非常に多く見受けられたが、
最近になって大阪にあるお店のラーメンがカップラーメン化しつつある。
 


少し前に無鉄砲のカップラーメンを、そして2〜3日前には金久衛門のカップラーメンを食べた。
どちらも大阪では有名なラーメン店。「すごい再現性やなー」と感心する一方で、
「所詮は200円台。700〜800円出さないと食えない本物には、やはり足元にも及ばんな」と
冷めた感覚もある。
この手のラーメンについては、ついつい「どれほどのものか試してみてやるか」と
期待というよりは検証の感覚で臨むことが多い。そして、小さな感動を抱きながらも
「やっぱりな。。。」とかなりの割合で消沈する。
有名店のカップラーメン化は「そこのラーメンを知るひとつのきっかけ」としては
機能するだろうが、果たして「大ヒット!」みたいなことになるのだろうか。
いくら再現性が高いとはいえ、本物に比べてぶっちぎりに味は劣るのである。
個人的な意見。前出の2件のラーメン屋にはよく通っている(それぞれ通算10回以上)が、
ことカップラーメンに関して言えば「2回目はない」。
と、ここで話を終わらせてしまうと
「じゃあ何のためにカップラーメン出しとんのや」ってことになる。
しかし、よーく考えてみると、ラーメン屋そしてメーカー双方には、
それほどヒットしなかったとしても結構なメリットがあったりするのだ。
何の裏取りもないが、まあ多分、きっと正鵠を射ているであろう(自信ないんかい!)
僕の妄想を以下にお披露目する。
ラーメン屋にとっては「認知活動」においてカップラーメン化は大きく機能する。
実店舗の商圏から大きく離れた他県のコンビニやスーパー(それも何百という規模)に
陳列されるわけだから、商品が売れようと売れまいと広告になる。
(無論、商売なので売れるに越したことは無い。)
また、これによりご当地名物的な解釈を顧客の潜在意識に根付かせる手助けにもなり、
「大阪に行ったときにはぜひ本店を訪ねてみよう」などといった商圏外からの
集客活動としても期待ができるのである。
リスクについては「カップラーメン=お店の味」と誤解されない限り
費用もおそらくメーカー負担であるから極めて低いと考えられる。
一方メーカーにとってのメリットといえば、
自社技術の検証であったり実際の流通に乗せ現代人の嗜好を徹底的に分析して
自社のレギュラー商品にフィードバックできる点が挙げられる。
何より人気店の手の内を洗いざらい覗くことができるのだから、
メーカーにとっては濡れ手に粟も甚だしいのである。
開発費や販促・宣伝費など全ての費用はメーカー持ちになり、
売れなかったら丸損という点でリスクはあるが、自社にナレッジやノウハウは
蓄積され継続されるので金銭以外の部分において大きな収穫が得られるのである。
たかだか一杯のカップラーメンではあるが、その中には「売れる・売れない」といった
表面的な損得を超えたさまざまな利害が隠されている。
素人妄想でもこれぐらいは思いつくのだから、
実際には上記以外にも、もっともっと深いものがあるのだろう。
先月から今月にかけて、
「小池さんもびっくり!」するほどの勢いで昼食にカップラーメンを食べている。
ひょっとするとソリューション事業部の面々に「ミヤケはこんなことを日々考えながら
カップラーメンを食べていたのか」とこのブログ記事を読んで思われているかもしれない。
先に断っておくが、それは全くの誤解である。
他方面への散財が災いし、金欠モードに陥っているだけである(酒)

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