【販売推進室 ミヤケ】
※今回も「テキストのみ」で進行させていただきます^^;;;
職種による部分もあるかもしれませんが、
長いこと社会人をやっておりますと「正念場」なる時が必ず訪れます。
会社は帰れと言ってくれるけれど、関係者に迷惑をかけてしまうことになりかねない。
そう思い身を奮い立たせ、一面の芸能スクープを印刷する明け方締め切り間際の輪転機のように
爆音轟かせながら仕事に邁進してしまうのです。
「仕事人としての義務感が会社人としての権利を駆逐する瞬間」です。
それが私に昨日、訪れました。
今手掛けている仕事が天王山でいうところの「天」のあたりにさしかかり、
進行上ボトルネックになっている部分もあることから
「できるところは一気に片付けてしもたろかい」と意を決したのです。
20時を過ぎてこの決心をした私は、まずは腹ごしらえとマクドナルドへ。
ビッグマックのセットを購入。社に戻り、ホットコーヒーとともに
ビッグマックをストマックに流し込みました。
仕事を再開。小一時間ほどして
すっかり冷めてしまったごいっしょのポテトをつまみつまみ、
ふと携帯電話のメールをチェック。
「あっ・・・!」
22時に大阪・ミナミで知人と会う約束をしていたことを思い出したのです。
オンタイムに到着するにはすぐにも出発しないと間に合わない。
しかし「今日はやるぜ」と腹をくくった自分もいる。
ちなみに私の自宅は東大阪で、ミナミに出てしまうとそこからは六甲よりもずっと近いのです。
いつもならば「しょうがないか。仕事は明日にするべ」と切り上げるのですが、
この時は意志が固かった。よし、用事を済ませたら神戸に戻ろうってな具合で。自分で言うのも何だが、男前である。
隣席のF島さんに「ちょっと大阪まで出かけます。2時間後ぐらいには戻ります」と伝え、
「こんな時間にマジっすか」という声を背中越しに聞きながら颯爽と会社を出発しました。
六甲ライナーに乗り込み、ドラクエ9をすれちがい通信の設定に。。。
阪神電車に乗り継ぎ、大阪難波についてDSを確認するとサクッと3名がご来場。「よしよし、後で確認しよう。。。」
私はDSを閉じ、再びカバンのポケットに。
無事にオンタイムで知人と合流し、近くのコーヒーショップへ。
本来ならば私もその知人も22時にコーヒーを飲むような奴ではないのだが、
お互いにこの後まだ仕事があるということと話が極めてデリケートな内容であったため酒断ち。
30分で済ませようと思いながら興に乗ってしまい、一時間ほど話をしてしまった。
オッサンでありながら「ヒゲの生えたオバハン」と揶揄される所以。。。
慌ただしい足取りで神戸に戻る電車に乗り込んだ。
六甲ライナーの最終には余裕で間に合う時間だったのでホッと一息つき、
私はカバンから徐にDSを取りだしました。
「あっ・・・!」
ソフトが抜けている。。。そう、何かの拍子でDSからドラクエ9のソフトがイジェクトされてしまってたのです。
つまり難波で確認した3名は幻の存在となってしまいました。
「まあしょうがないか。たかがゲームだ、ヘコむこともあるまい」とここはクールに決め、
またまたすれ違い通信の設定。。。(やっぱりヘコんでるやん俺)
しかしここからが物語の始まり。こんな程度のヘコみは屁のツッパリにもならないほどの
トホホな悲劇が僕を襲ったのです。
深夜0時を過ぎてアイランドセンター駅に到着した私は、自分の頑張りにエールを送るがごとく
コンビニでメガシャキを2本購入。ゴキュッゴキュッと立て続けに2本空け、ビルに入りました。
エレベーターで10階へ。扉が開くとシーンと静まり返っている。さすがは深夜のオフィス。
一部のオフィスをのぞいてほとんどのオフィスが消灯。デジアラも消灯していました。
鍵を取りに行くべく同フロアにあるキーボックスへ向かった私は、
そこで目の当たりにした光景に一抹の不安を感じました。
「あれ、保管ランプが付いてない?」
あまたあるキーボックスの中の唯一見慣れていた一か所が、無灯状態だったのです。
つまり、キーボックス内に鍵が入っていない状態。。。
私は殺風景でうすら寒いフロアで「そんなバカな。これはきっと、ランプが切れているだけなのだ」と
自分に言い聞かせ、IDカードをピッ!暗証番号をピピピッ!と入力。
ゆっくりとキーボックスを開いてみると、、、
キィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!
ない!ない!ない!・・・・・・・・!!!! キーがない!!
シブがき隊も恐れおののくほどの「ない!」を都合16回
声を殺して叫んだ私は(まさにナイナイシックスティーン)、当然のように
「ジタバッタする〜わよっ♪」
な状態に陥ってしまったのです。
職場に入れない。自席に付けない。つまり仕事が進められない。。。
帰ろうにももう終電はない。て言うか、大阪からわざわざ引き返してきてこの展開。。。
深夜0時を過ぎ、社内にいるのは「ミー」ではなく「キー」。。。
「やっちゃいましたね、F島さん」とガックリとうなだれた私は、
フロア内にある喫煙ルームで、折れた心にこれでもかとニコチンをまぶすのでした。
みなさんは、心が折れる音って聞いたことありますか?
これ、自分にしか聞こえない音だとは思いますが、たしかに音が鳴るのです。
重く深く沈みこむ心を嘲笑うかのように、かる〜い乾いた音が鳴るのです。
渡辺徹の「カリッと青春」なんてその比ではありません。
ビルの防災センターや管理事務所を探す気力もなくなった私は
巡回の警備員が来たら相談を持ちかけてみようと受け身の態勢に入り、
テレビがあれば貞子でも出てきそうな薄暗い喫煙ルームで三たびDSを取りだしました。すれちがい0名。
勇み足で飲んでしまったメガシャキ2本の威力を呪いつつ、
取締役でゲーマーのK島さんからいただいたドラクエ9の宝の地図、通称「まさゆきの地図」の
場所を探し始めたところ何と開始5分ほどで発見。
「こんな時に限って、くだらないことほどスムーズに行く」
ボヤキにボヤキ、一向に眠くならない目を擦ることもできず、携帯電話の目ざましが鳴る
午前5時(はい、私は超早起きです)まで、ファッションマートの10階で地下15階のメタルキングと戯れておりました。。。
ありがとうK島さん。
ドラクエ9にも飽き、マクドナルドが開くまでの2時間。
相変わらず薄暗くじんわりと底冷えのするフロア。テナントの共有スペースにあるソファで私は横になりました。
寒い。。。じわじわ寒い。。。
普段は超のつく暑がりで、上着を羽織っても3枚までしか絶対に着ないという自負が完全に裏目に出ました。
こういう時、どうしてなのか口から発する独り言はことごとくくだらない。
ちゃっぷいちゃっぷい。。。どんと、ぽっちぃ。。。
おててもあんよもシビレンコ。。。おててもあんよもコゴエロフ。。。
子どもの頃見たCMの迷コピーが口角をこぼれおちるのです。
あほらしいやら情けないやらいい歳して何をやっているのかと思いながら。。。まさかビルの10階で遭難するとは(呆)
そんなこんなで朝を迎えた私。ちなみにすれちがい警備員、0名。おまけに、
「仕事人としての義務感が会社人としての権利を駆逐する瞬間」に対して今回上げた実績もゼロ!(トホホ。。。)
この損失を私はどこで巻き返すのか。会心の一撃が果たして出るのか。
自分のことながら見ものであります(がんばれ俺!)
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このブログを私が書く傍ら、
私を含めハンキカルームの3名で「インロック厳禁!」を笑いながら誓い合うのでした。(大丈夫か?)