【フロンティア事業部 オオニシ】
アマゾン、第3四半期決算(2008/7〜9月期)を発表–売上高31%増で予測をクリア!(決算 / 2008年10月26日)
2008年度第3四半期(7-9月)決算は、売上高が前年同期比31%増の42億6000万ドルと好調だった。
このニュースを見て興味を示したのは私だけでしょうか。
この世界同時不況の最中に、しかもグローバルに手掛けている会社で
このようないいニュースはあまり聞かないのではないでしょうか。
そこで既知の方も多いと思いますが、少しだけ調べてみました。
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アマゾン・ドットコム
1995年7月には Amazon.com として正式にスタートし、
1997年5月には株式公開を果たす。
上場当初人気だけが先行していましたが、
実際に経営が黒字化したのは上場後5年を経た2002年から。
現在では靴のネット販売も手掛けています。 javari
創設者ジェフ・ベゾスは創業前インターネットを利用した商売を考えていました。
1986年:プリンストン大学を卒業後、ベゾスはさまざまな投資会社に勤務、とりわけD・E・ショー・アンド・カンパニーでは、
ウォールストリートで最も成功した計量分析に基づくヘッジファンドの立ち上げに貢献。
1992年:同社の副社長にまで出世するが、金融界での経験を投げ捨てて、アメリカの反対側、西海岸での夢を追いかけることにした。
その後、インターネットを使った流通ビジネスの起業を考えていました。
そのため様々な商材をリストアップしてレコード業界と書籍業界に絞り、
中でもずば抜けたトップ企業がない、参入障壁が低いという理由から書籍業界に決めます。
「意外にもレコードと本がリストに残った」とのちに言っていることから、
特に本を売るという気持ちよりもインターネット・インフラという気持ちが強かったことが伺えます。
実は94年、彼が会社を辞めて起業準備をしたものの、インターネットで買い物をしたことがありませんでした。
さらにこの時点でアマゾン以外にインターネットで本を販売している書店は既に存在しました。
インターネットで本を売る会社にはclbooks.com
当時はシリコンバレーに店舗を構え、コンピュータ専門書籍販売のためにeメールの利用をしていたに留まっていましたが、
94年の段階ですでにweb上にもサイトを立ち上げていました。
他には、books.com。
既存の本のインターネット販売における盲点を補うサービスが必要と認識し、
インターネット販売が消費者の立場にたったビジネスをしてなかったこと
に目をつけプログラムに力を入れオープンするまで1年を費やしました。
また、彼はアマゾン・ドットコムと必ず自社名を「ドットコム」までつけて表現しました。
社員からもドットコムをつけるなんて、と今までドットコムをつける企業がいなかったため納得がいかないという意見が多かった中、
アマゾン・ドットコムと呼ぶことを首尾一貫通したおかげで、
インターネット企業であることが世間に認知され、またそのURLアドレスがすぐに覚えられました。
そしてサイトオープン後、すぐに2つのサービスを開始し脚光を浴びました。
・Editors
過去に買った本を基に顧客にあった本を紹介するサービス。
当初はアマゾン・ドットコムの社員が本に対する書評を書いた。じきに本を購入した消費者が感想を書くコーナーを設けた。
・Eyes
顧客の好きな作家や関心のテーマの新刊情報を通知するサービス
受身で買ってくれるのを待つのではなく、顧客の嗜好に合わせた本を紹介するサービス。
本を購入する上で重要だが、実際の本屋には無いサービス。
しかし、実はアマゾン・ドットコム社員は誰も流通を知らなかったというのです。
そして2002年10〜12月期の決算で95年の創業以来初の黒字を計上し、
当時IT(情報技術)バブル崩壊で深刻な自信喪失に陥っているネット業界において
同期の売上高は前年同期比15%増の11億2000万ドルの過去最高を記録、
純益は5億4000万ドルだった赤字が500万ドルの黒字に転じました。
最近では書籍のデータの端末を販売するサービスを始めており、実際の書籍のデータを端末に取り込み
持ち歩くことができるようにする。
書籍を売るアマゾンがそんなことしたら本が売れなくなるんじゃないの?と言われるのが世評ですが、
その展開の早さと時代にあったサービスは参考になります。
ジョフ・ベゾス
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インターネットの普及という観点からしてもマーケットはどんどん広がっていますが、
常に時代やお客様のニーズに合ったものを提供していくことでこの不況下でも売上げを着実に増やすことができている。
日本国内でも今やオンラインショップは数えることができないほどになっています。
その中でも一番難しいと言われている
全国対応の工事付きオンラインショップを日本で最初に手掛けた「エクスショップ」の
さらなる今後の展開にご注目です。