【ソリューション事業部 ミヤケ】
先月末にかぼちゃのお祭りがあったと思えば、
今日はワインのお祭りである。
かぼちゃ……、ワイン……。
♪エルゥ〜 エルゥ〜
エルはLoveのぉ〜
エルゥ〜 エルゥ〜(エルエルエル〜) 〜♪
……思わず、指ずさんでしまった(手汗)
何だこれ?
と、一部のとくに20代前半以下の方々は思うかもしれない。
「エルといえばデスノートのあいつに決まってる。なにがLoveだ」と
思っているかもしれない。
そう、たしかにそうだ。それはそれで正しい。
しかし私を含むオーバー30の紳士淑女にとっては、
その大多数がエルといえば
「かぼちゃワイン」
と図らずも頭に浮かんでしまうのである。
若い人には温故知新、そうでない人には懐古趣味として
以下に東映アニメのリンクを貼っておく。
http://www.toei-anim.co.jp/lineup/tv/kabocha_wine/
話をワインにもどす。(↑なもんが本題なわけがない!)
冒頭にも軽く触れたが、本日はボジョレー・ヌーボー解禁日である。
今朝のテレビ等のニュースで目にした人も多いであろう。
ボジョレー・ヌーボーとは、Wikipediaによると
毎年11月第3木曜日に解禁される、フランスはボジョレー地方の
山のふもとで生産されるワインの新酒を指す。
フランス国外への輸出は1968年から始まり、
日本には1976年に初めて入ってきたらしい。
日本でのブームは1980年代後半のバブル期から。
そのころ僕は中学生。
ジュリ扇片手にこの赤紫の液体をまるで水のようにゴクゴクとあおり、
札ビラで汗を拭う鋭角の肩パットたちをテレビで見るたびに
「この国は狂っている、骨の髄まで酔っぱらっている」と、
幼ながらに憂国の念を抱いたことを思い出す(嘘)
さて、例によって例のごとくであるが、
Wikipediaを読み進めていくととても面白い項にぶち当たった。
ぜひここで紹介したいと思う。
〜〜 ボジョレー・ヌーボー 各年度別の評価 〜〜
1995年「ここ数年で一番出来が良い」
1996年「10年に1度の逸品」
1997年「1976年以来の品質」
1998年「10年に1度の当たり年」
1999年「品質は昨年より良い」
2000年「出来は上々で申し分のない仕上がり」
2001年「ここ10年で最高」
2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」「1995年以来の出来」
2003年「100年に1度の出来」
2004年「香りが強く中々の出来栄え」
2005年「ここ数年で最高」
2006年「昨年同様良い出来栄え」
2007年「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」
2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
2009年「50年に1度の出来」
2010年「1950年以降最高の出来といわれた2009年と同等の出来」
2011年「近年の当たり年である2009年に匹敵する出来」
……ひどいもんである。
褒めて褒めて褒めちぎっている。前後関係もヘッタクレもない。
10年に1度の出来が2〜3年置きに登場し、
100年に1度の出来の2年後に「ここ数年で最高」が登場している。
2009〜2011年にいたっては3年連続「50年に1度の出来」の評価ときている。
こんな薄っぺらい美辞麗句に多くの人がまんまと踊らされ、
集団酩酊をしているのかと思うと、この国はまだまだ酔っぱらっていると
思わずにはいられない。
「目を覚ましてください!」
……小川直也(柔道銀メダリスト・格闘家)の名言をひとつ挟んでおく。
そして今年、2012年。
ボジョレー・ヌーボーの評価についてWikipediaをたどってみると、
2012年「史上最悪の出来」「供給量が逼迫することが心配される」
なんだこれは!
マルちゃん正麺のキャッチコピーであることは棚上げしてもう一度言う。
「なんだこれは!」
志村けんの往年のギャグもついでに入れておく。
「なんだチミは!」
しかしこのタイミングで「史上最悪」の文字を見ると、
その意味するところとは逆にキラキラと輝いて見えるのはなぜだろう。
毎年この時期になると「僕には関係のない話」とそっぽを向いていたのだが、
今年ばかりは帰り道に、酒屋に寄り道しそうである。。。