2007年10月30日: コンプライアンス

【管理部 ナガオカ】
最近の食品偽装問題を見ていますと、忸怩たる思いがあります。
ブランドや老舗企業の行いが明るみに出るのは非常に残念でなりません。
あの「吉兆」までがという思いです。。。
赤福や白い恋人は、単品商品で高利益体質ですので菓子メーカーはベンチマークにしているのではないかと思います。
赤福では、
 創立記念日や正月には初心を忘れない為に、役員がお客様にお茶を振舞ったり
 伊勢参道のおかげ横丁に数十億の資金を提供されたり
白い恋人では
札幌郊外にグランドを持ち、白い恋人生産工場の一般解放
もされている。
そんな企業が・・・
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ISO22000を菓子業界で初めて取得したお会社の経験では、
おいしさの追及と消費期限は相反することが多いものでした。
添加物や安定剤や防腐剤を使用すれば解決するのですが、
安心・安全を目指すならNOです。
そのために、水分活性(食品に含まれる水の量)や
PH値や糖度コントロールなどが追及されていました。
カビの主な生育条件は
 湿度(水分)・温度・酸素・栄養分なんですよ。
そして
 虐待試験(高温35℃で長時間悪い環境)を行い、
 劣悪条件で確かめてみたりするんするんです。
 生産ロットごとにサンプルを保管して、事故に対応できるようにしたり
 酸化を少なくするためフィルム素材にもこだわり
3層フィルムを貼り合わせて特性を発揮する。
 PE/PT/OPPなどの表記がそれです。
 ・賞味期限や消費期限を正しく表記するために
改ざんはもちろんミス防止目的でフィルムに直接印字
 ・トレーサビリィーを把握するためにバーコード管理
 ・期限切れ商品の混入防止で本部一括廃棄したり
それは、それは本当に大変は積み重ねです。
良質な農作物(イチゴなど)の調達も
  ・少量ならば、お金さえ出せば手に入ります。
 でも、
  ・大量で良いものとなると話は違います。
  ・天候に左右されるものですので、安定的に供給されるわけではありません。 
 産地の生産者との信頼関係や互いに良い農作物
を作ろうという取組や実績がものをいいます。
生産者の顔が見える果物の調達が安心を生む。。。
 消費者が食品業界全体に不審感を抱いてしまい、
地道な努力と全うに取り組んでいる企業に、
多大な迷惑をかけていることを理解しているんでしょうか
  「コンプライアンス」
 言葉の重さと重要性を再認識します。
対岸の火事ではなく、自分のこととして受け止めたいと思います。

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