【デジアラホールディングス スミノ】
マスダさん バトンありがとうございます!
最近は、学生時代の友人と飲みに行くことが多く、
なかなかステージに立てていませんが、また華金に一人で参戦したいと思います。
さて、学生時代の友人と飲みに行くことが多いと冒頭で言いましたが、
今回は、この学生時代の友人と数年前、南紀白浜に行ったときの話を書いていこうと思います。
【 ファミチキ持ったまま寝る友達の話 】
数年前友人T君を含め、高校時代仲が良かったメンバー5人で南紀白浜に行った。
元々大学時代からよく旅行に行っていたメンバーだが、このグループでは旅行の行き先を決める際、ポイントとしていたのが、有名な観光名所を見ることや、アウトドアを楽しむことではなく、ホテルや旅館で楽しくお酒を飲むということだった。
この時も誰かが、部屋風呂で桶を浮かべながら日本酒が飲みたいと言い出し、部屋風呂付きの宿を探した結果、
行き先が南紀白浜になったのだった。
先述した通り、観光名所に興味がないメンバーなので、白浜到着するやいなや、宿にチェックインし、ビールを飲みながら雑談を始めた。
その後、結局晩御飯もご当地グルメなどを食することなく、全国チェーンのラーメン屋に行き、宿に戻って部屋風呂に入りながら日本酒を飲んだ。
さらに夜がふけたころ、T君が「小腹が空いたからコンビニに行きたい」と言い始めた。
かなり遅い時間ではあった為、僕ともう1人の友人(以後I君と呼ぶ)以外は熟睡しており、結局3人で近くのファミリーマートに行き、僕とI君はスナック菓子を、T君はホットスナックコーナーのファミチキを購入し、宿に戻った。
僕はこの時点で結構な量お酒を飲んでいたので、満腹中枢がおかしくなっていたのか、先ほど購入したお菓子を食べ切る自信がなくなり、残りのお酒を飲みながら軽く雑談してから寝ようと考えた。
その時、ふとT君を見ると、地べたに寝転びながら、ファミチキの包装紙の点線部分を切り取り、肉の半身が見える状態にスタンバイしていた。
「さすがコンビニに誘っただけあって、お腹が空いていたんやなぁ」と思った僕だったが、T君は1分ほど経ってもファミチキを口に近づける様子がない。
あれ?と思いながら、I君と雑談をしていると、T君がファミチキを持ったままいびきをかいて寝始めたではないか。
ここで僕とI君はすぐにT君を起こして、布団まで誘導してあげればいいものを、何故かその情景を肴に残りのお酒を飲んでいた。
結局いつのまにか全員寝てしまい、翌朝1番に起きた僕がT君を見ると、昨日の形のまま手にはまだファミチキが握られていた。
僕は「すげぇな、、」と思いながら、チェックアウトの時間も迫っていたため、全員を起こし、部屋の片付けをし始めた。
片付けの最中もT君はファミチキを握ったまま、結局チェックアウトして、宿を後にしてからもファミチキを握っていた。
宿を出てから、2日目の予定を立てていなかった僕らは、あてもなく歩きながらこの後何をするかを話し合っていた。
その時、T君が「飲み物とか買いたいし、昨日行ったコンビニに行かん?」と言い出した。
確かに、朝からバタバタしていた僕らは何も飲んでおらず、まずコンビニに行ってから、次の目的地を考えることにした。
そして、昨晩も訪れた同じコンビニに到着し、各々が飲み物コーナーに向かっていく中、T君がいきなりレジに向かっていき、
店員さんに「すみません」と話しかけた。もちろん、手にはまだファミチキが握られている。
僕は「何を言うんや?」と心の中で思いながら、T君の近くに行き、店員さんとのやりとりに聞き耳を立てた。
T君「っ!!あ、あの、、昨日の夜、、こっ、この店舗でファミチキを購入した者ですがっ、、そっ、その、、ファミチキを温めてくれませんか?」
店員さん「???」
T君「っ!き、昨日買った時はた、食べようと思ってたんですが、、っ、そっ、そのまま寝てしまって、、あっ、れ、レシートもありますっ!」
店員さん「分かりました(半笑)」
僕には、昨日のファミチキをそこまでして美味しく食べようとする意味が分からなかったので、少し口を挟みたい気分だったが、店員さんが、電子レンジのボタンを押し始めていたのを見て、なるべくこの男の仲間だと思われないよう、その場を離れた。
その後コンビニを出た僕らは、各々購入した飲み物を飲みながら、この後の予定について話し合った。
T君は温めて貰ったファミチキを美味しそうに頬張り、油で唇をギトギトにしながら、白浜の海を眺めて「やっぱ地元の海と違って綺麗な!」と独り言を呟いていた。
僕はその時、ファミチキを定期的に食べていたら、リップクリームは今後必要ないなと思った。
【 ファミチキ持ったまま寝る友達の話 】終わり
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今回はこのあたりで、次の方にパスしたいと思います。
今度一回飲みに行きましょう!